One Touch
Beer Server

開発の意図: 超音波式家庭用ビールサーバーをもっと手軽にリーズナブルにお買い求め頂けるモデルがあればより多くの方に楽しんで頂きたいとの思いが この商品を開発するきっかけです。 製品名にあるように、ビール缶にはめ込むだけのワンタッチで簡単にセットするだけで手軽にクリーミーな泡が楽しめるような製品仕様にしています。

開発で苦労した点: できる限りコンパクトでシンプルな本体にする為に、ハンドルレスのキャップタイプとして機構とデザインをおこないました。 ビール缶に取り付けたとき見た目の安定感、レバーやスイッチなどのメカメカしさを抑えたシンプルなデザインを心がけました。機能をそのままに、お買い求め頂きやすい価格設定を実現する為に部品点数を抑える設計としました。これらの条件を踏まえたうえで開発を開始しました。まず、ハンドルレス構造にすることは最初に決定しました。見た目の軽快感は出ますが、同時に超音波ユニットを筺体内部に効果的に配置するスペースの確保やビール缶のロック方法、分解洗浄時にノズル部分と超音波ユニットのロック機構を両立することに苦労しました。 コンパクトなサイズ・簡単な操作感を実現するために、 2つのロック機構を見直しました。 コンパクトでワンタッチで使用できる仕様になっています。

（続き）1. 従来型で採用されていたレバー式の缶ロック機構を廃止。 シリコーンリングを圧入してビール缶を固定する方式を採用することでロックレバーを廃止、圧入するだけで簡単に取り付けができる機構になっています。
2. 本体ユニット（ノズル・超音波ユニット）のロック機構の廃止。 分解洗浄時の際に超音波ユニットとノズル部分のみを水洗いをできるように別体構造としていますが、従来型では双方のユニットを固定するロック用のツメが必要でした。ロック機構は操作性を保つ為に本体から必ず出っ張ってしまい本体のデザインを損ないます。そこで、新たなロック方法として双方のユニットにネオジムマグネットを内蔵し、磁力で双方のユニットをロックすることでこれらの問題を解決しました。

（続き）マグネット固定とすることで本体デザインに影響を与えるロック機構が不要となり、円筒形のシンプルなデザインシルエットを保つことができました。同時に固定用のツメもないので、繰り返し使用した際でも物理的な破損も無くなり長期間の使用でも安心して使用できます。
シンプルなデザインは一見すると単調に見えてしまいがちですが、さまざまな工夫とが凝らされていることを少しでも頭の片隅に入れておいたうえでワンタッチビールサーバーでクリーミーな泡のビールをお楽しみいただけたらと思います。